冬の薬膳
- 2020/12/12
- 13:14

2020年、皆さんにとってどのような1年でしたか

コロナの影響で今までに経験したことのないような1年だったのではないかと思います。
1日も早く安心して暮らせる日が訪れてくれるのを祈るばかりです

冬はこれからまだまだ寒く

四季の中で冬は「収穫」の季節です。陰が極まり、夜も長く、気温も下がって、動物は冬眠


この冬の寒さはカラダを冷やし、尿の量も増え、五臓の「腎」を傷めると考えられています。
「腎」はカラダの成長や生殖機能を高めるという「腎精」の貯蔵や、成長・発育・生殖の管理をする場所であり、水分代謝の調節をする場所とも考えられています。こうした働きのある腎が衰えると、老化にも繋がりますので、冬は腎をケアする食材がおすすめです

おすすめの食材は、
□補腎(腎のケア) ⇒ クルミ、黒ゴマ、キャベツ、ブロッコリー、カリフラワー、ニラ、山芋、黒豆、どんこ、イカ、エビ


□辛味(寒邪を発散して血や気の巡りを良くする) ⇒ ショウガ


この中のクルミは、生薬としては胡桃肉(ことうにく)と言われ、薬膳では「健脳の木の実」として老化防止に使われます。そのままポリポリおやつ代わりにも食べられますし、すり鉢ですって白ゴマペーストなどと合わせて(塩、砂糖など味付けはお好み)、野菜やお肉につけて食べても美味しいです。栄養学的には抗酸化作用が高く、心臓血管障害を予防するオメガ3脂肪酸が豊富です。また、腰や膝のケア、特に腰痛や、腰膝の倦怠感にも良いと言われています。胡桃をはじめとした、冬の食材を上手に活用して、本格的な冬の寒さに備えましょう

さらに「腎」は、五行説で見ると「黒」色で表現されています。これは、腎が弱る(腎虚(じんきょ))ことで、皮膚にあらわれてくるのが黒色だからと言われています。
例えば、目の下のクマが黒く出たり、唇の周辺が黒くなったり、白めの中に黒い点が出来たりします。そのため、黒色の食材を摂ることで腎を労わることができると考えられました。黒いものは栄養学的に言えばアントシアニンやルチンなどのポリフェノールを多く含み、抗酸化作用に優れるアンチエイジング食材です。体温を上げたり、血を増やす働きもしてくれます

□腎のケアにおすすめの黒い食べ物
黒米、黒豆、黒ゴマ、黒キクラゲ、コンブ


中でもお正月に食べる「黒豆」は、生薬としては「こくず」と呼ばれ、浮腫みや眩暈、ふらつき、生理不順にも効果的と言われます。煮豆や豆ごはんにして摂るのも良いですし、煮るのが面倒な時は、15分くらいフライパンで炒って、香ばしくなった黒豆にお湯を注いで、黒豆茶として飲むのも良いですよ。ぜひ、試してみてくださいね

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